東京都の小池百合子知事は18日の定例会見で、東京の水不足への懸念に警鐘を鳴らし、都民に節水への協力を呼びかけた。

東京の大きな水源である利根川水系の上流にある9つのダムの貯水率が、18日時点で約66%となり、平年を下回っていると指摘。「水が足りないことが課題。貯水率が厳しいところが出てきている」とした上で「今後の気象状況によっては、さらに貯水率が低下する可能性がある。節水へのご協力をお願いしたい」と訴えた。

歯磨きやシャワーを浴びる際に、水を流しっぱなしにしないように理解を求め「おひとりおひとりのご協力が大きな効果につながる」と訴えた。

一方で暑さ対策での水分補給は大切だと強調。「日本は亜熱帯に入ったのかなという会話があちこちで飛び交っていると思うが、暑さはまだまだ続くという予報もある。水を大切に使いながらも水分補給はしっかり行ってほしい。メリハリをつけて無理なくご協力をお願いしたい」と述べた。

東京都水道局のホームページによると、東京都の水源は約8割が利根川系および荒川水系、約2割が多摩川水系。利根川水系の9つのダムの1つ、矢木沢ダムの貯水率は35・1%(8月17日時点)となっている。