阪神ジェレミー・ビーズリー投手(28)が、少ないチャンスをものにした。18日のヤクルト戦(甲子園)で5回無失点。今季1軍初登板で初勝利を挙げた。
岡田彰布監督(66)は「使わざるをえないやんか、結局は。あんなんでまた2軍でちょっと1回投げてこいなんて、言われへんって、生活かかってるんやからなあ」と明言。今後も先発ローテーションの一角を託す方針だ。
ウエスタン・リーグで29イニング連続無失点に抑え、つかんだ1軍マウンドだった。その期間、2軍戦全てでバッテリーを組んだのが栄枝裕貴捕手(26)だった。
栄枝は「去年、めちゃくちゃ組んでいたわけではないですけど」と前置きした上で「今年は全体的に完成度が上がっているんじゃないですかね」と、助っ人右腕の2年目の進化を感じていた。
とりわけ、結果が全てではない2軍戦では、明確な目的意識を持って投げていたという。
「今日は真っすぐとカットボール中心、とか。今日はカットボールをなくしてスライダーを使おう、とか。今日はフォークを多めに使いたい、とか。ビーズリー自身が考えていました」 使用する球種にあえて制限を設け、工夫して毎試合に臨んでいた。そんな中でも相手を圧倒することができていた。
「やりたいことを自分で毎試合変えていましたね。本人がそういう意識だから、こっちとしてもやりやすかったです」
1軍では全ての球種をまんべんなく使用。そこに制限はなかった。曲がり幅の大きなスライダー、鋭く左打者の内角に入るカットボール、直球の軌道からストンと落ちるフォーク。そして直球でストライクを積極的に奪い、ヤクルト打線を封じた。
栄枝は「真面目やけど良いやつですよね。本当に熱いやつ。良い結果を出してほしいっす。これだけやってきたので、応援するっす」と心から言っていた。同時に「僕も(1軍)上がれるようについていかな」と決意も。ビーズリーの好投は、支えてくれた若手捕手の刺激にもなっている。【中野椋】




