「増税メガネ」なる言葉が25日、インターネット上で、トレンドワード入りした。退職金や通勤手当などに課税する「サラリーマン増税」に踏み切るのではないかとの臆測が流れ、否定に追われたものの「増税イメージ」が強い岸田文雄首相を指した言葉。めがねをかけているところからの造語とみられるが、この絶妙な語感が、SNS上で絶賛される事態になっている。

岸田首相は、海外諸国への多額の支援金をたびたび表明している。一方で、防衛費増額に向けた財源を確保するための増税について、国民負担への理解を求めたり、さきの「サラリーマン増税」の臆測が流れるなど、岸田首相=増税のイメージは固定化しつつある。

実際に「増税メガネ」に対して、SNS上には「すぐに誰かがわかるわ」「秀逸すぎる」「その通りだな。もういいかげんにして欲しい」と、納得するコメントが数多く寄せられている。

また「増税メガネはメガネに失礼」「メガネをかけている者を対象にした課税かと思った」など、新たな課税を想像したというようなコメントもあった。

岸田首相はかつて「検討する」という言葉を繰り返すことから、「遣唐使」にかけて「検討士」とやゆされたこともある。政権をめぐるさまざまな問題や混乱から、内閣支持率が長期間下落傾向の首相にとって、いずれにしてもポジティブなワードではない。