「静岡県地酒まつり 2023 in TOKYO」が3日、都内のイベントホールで行われた。コロナ禍で中止になって以来、4年ぶりの復活だ。イベントには予想の倍近くとなる約800人の日本酒党が来場。「英君」「正雪」(ともに静岡市)、「初亀」(藤枝市)、「開運」(掛川市)など、県内の14酒蔵が持ち寄った銘酒を堪能した。

兵庫県、京都府、新潟県の全国トップ3ほどの知名度はないが、静岡県は富士山の伏流水を使った酒どころでもある。これに同県オリジナルで開発した「静岡酵母」が加わり、「フレッシュで飲み飽きしない」「フルーティーな香り」「優しい味」といった特長を引き出す。食中酒として、駿河湾で水揚げされた新鮮な海の幸、豊かな大地で育てられた農作物などと合う。

静岡県酒造組合の服部康宏事務局長(64)は、「静岡のお酒のファンが意外に多いことが分かった。来年また開催を検討したい。海外で日本酒は注目されているが、国内でも需要が増えてほしい」と話していた。