標高8163メートルのネパール・マナスル峰登山中に呼吸困難となり病院へ搬送されたアルピニスト野口健氏(50)が22日までにX(旧ツイッター)を更新。現状を報告し、「やっぱり、山は登るものではなく」と弱気な思いを吐露した。

野口氏は「昨日キャンプ2からベースキャンプに戻る途中、呼吸困難に。酸素濃度が53%。インド隊の医師の診断では肺水腫。ヘリでカトマンズへ。即入院となり、レントゲン、血液検査の結果が先程、医師から『炎症反応が非常に高い、白血球の数値も。敗血症に近い状況。これから抗生剤を点滴する』と告げられ…」と報告した。

8月から3週間、エベレスト街道で十分な高所順応トレーニングを行い、体調も万全だったという。加えて天候も連日の晴天で、これまで3度断念してきたマナスル登頂に向け「4度目の正直なるか!」と臨んでいた。「その矢先に肺をやられ。あ~マナスル。人と山にも相性があるのかもしれない。マナスルはもうやめにしよう」と落胆。「やっぱり、山は登るものではなく、下から眺めるものなのかもしれませんね…」とつづった。