スウェーデンの王立科学アカデミーは5日、今年のノーベル文学賞を、ノルウェーの劇作家ヨン・フォッセさんに授与すると発表した。有力候補の1人とされていた村上春樹氏(74)は受賞を逃した。

村上氏の母校兵庫県立神戸高校(神戸市灘区)では、例年、同窓会幹部、在校生徒らが集まり、インターネット中継を見ながら発表を待つが、2年前から新型コロナウイルスの影響で見送りが続いており、今年も見送った。

吉報は届かなかったが、同校の西田利也校長は「村上春樹さんがノーベル文学賞を受賞されなかったことはとても残念です。本校の卒業生である村上春樹さんの存在は、生徒たちの誇りであり希望です。私たちはこれからも、村上春樹ワールドとの新たな出会いを心待ちにしています」とコメントを発表した。

同窓会の尾野俊二会長は「村上春樹さんの受賞がならなかったことはたいへん残念ではあります。作品の素晴らしさがそれによって左右されるものではなく、同窓生としてはこれからも村上さんの作品を愛し続け、応援してまいります」とコメントした。