日本棋院理事長の小林覚九段(64)が8日、神奈川県平塚市で行われた「第26回湘南ひらつか囲碁まつり1000面打ち大会」の会場で、アジア大会(9月23日から10月3日、中国・杭州)でともに銅メダルを獲得した男女団体戦について振り返った。

男子は主将の関航太郎九段(21)以下、芝野虎丸九段(23)一力遼九段(26)佐田篤史七段(27)井山裕太九段(34)、女子は主将の上野愛咲美五段(22)、藤沢里菜六段(25)に上野の妹の上野梨紗二段(17)の3人で編成された。

「男子は予選で韓国に0-5、中華台北に1-4で負けるなど、勝ち星が奮わなかったが、(銅メダルを)取ってくれた。女子は中国と韓国が日本を厳しくマークしてくるなか、いいチームワークで頑張ってくれた」とした。

現在、国内では原則月曜と木曜に対局が組まれている。アジア大会では連日対局、中には午前と午後の2回、予選が組まれるなど、強行日程をこなす必要があった。「まずは遠征慣れしないといけない。日本としては毎日厳しい状況のなかでも戦えるだけの力をつけることが大事。それからよそは、本当に国を背負って戦っているという印象が強かった。ナショナルチームの層を厚くするなどの強化が大切だと痛感した」と語っていた。