上川陽子外相は15日、韓国の朴振外相と電話会談し、韓国政府がイスラム組織ハマスとの戦闘が続くイスラエルから、自国民に加えて日本人51人を軍の輸送機に乗せてソウルまで退避させたことに、感謝の意を伝えた。今後も両国で緊密に連携することも確認した。

日本人の退避をめぐっては、韓国軍の輸送機が無料だったのに対し、15日未明にドバイに到着した日本政府手配のチャーター機が「1人3万円」と報じられた。SNS上では、理解を示す声がある一方で「なんで自国民助けるのに金取るの」「まさか令和の時代で六文銭要求する首相がいるとは」「外国に何億、何兆円とバラ撒きしてるのに、自国民が助けて欲しい時には金取るのか」など批判の声が、14日以降相次いでいる。15日には「有料3万円」というワードが一時、SNSのトレンド入りした。

上川氏はこの日、外務省で取材に応じ、イスラエルには今も約1000人の日本人が滞在していると述べた。また、今後チャーター機を追加で政府が手配する可能性については「今後の状況の推移を見極めながら適切に対応する」と述べた。