第212臨時国会が20日、召集された。この日の衆院本会議で辞職が許可された細田博之氏に代わり、新たに衆院議長に就任した額賀福志郎氏(79)は、就任直後に行われた、天皇陛下をお迎えした参院本会議場での開会式で手順を間違える、まさかのミスを犯した。

額賀氏は、演台で自身が読み上げた式辞の文書を手に、陛下の元まで歩み寄り、陛下に手渡した。本来、衆院議長は式辞を読んだ後、式辞を手にそのまま下がり、陛下のお言葉を聞いた後、再び陛下の元に歩み寄り、陛下の言葉が書かれた「お言葉書き」を受け取る手順になっている。

額賀氏から文書を手渡された陛下は、一瞬、戸惑うような様子をみせられたが、笑顔で文書を受け取られた。

額賀氏が陛下に手渡した文書はその後、陛下が関係者に手渡される形で「回収」され、開会式は最後まで混乱なく進行した。

この日、衆院議長に就任したばかりの額賀氏にとっては、出だしから手痛いミスとなった。開会式の後、衆院議長として就任記者会見に臨んだ額賀氏は、「緊張した結果で反省している」と口にした。