今年4月の東京都江東区長選で初当選した木村弥生区長(58)の陣営が、区長選の期間中に投票を呼びかける有料広告をユーチューブに出していた問題で、東京地検特捜部が24日、公選法違反の疑いで木村氏の関係先を家宅捜索したことが、関係者への取材で分かった。捜索は区役所にも及び、区長室などが対象となったとみられる。
区によると、木村氏はこの日午前、登庁。昼ごろ、捜査関係者とともに退庁したという。担当者は「引き続き、捜査の状況を見守ってまいりたい」としている。
今回の問題が発覚した後、木村氏は8月4日に会見し、経緯を説明した。木村氏側は、4月の区長選の選挙期間中、木村氏の写真に「木村やよいに投票してください」というテロップが付けられた内容の広告が5日間掲載され、再生回数は約38万回、広告費は14万円あまりと説明していた。
広告は、支援者が出したものとした上で、木村氏は「監督不行き届きで申し訳ない」と謝罪していた。
陣営は、一連の行為が公選法に違反するとして告発されていた。特捜部は今後、木村氏の関与の有無を調べるとみられる。
木村氏は自民党の衆院議員を2期務めた。山崎孝明前区長の体調不良による引退、死去に伴う4月の区長選に立候補し、山崎氏の長男で、自民党都議(当時)の山崎一輝氏ら3人を破り、初当選した。江東区では、初の女性区長。木村氏の父は、江東区を含む東京15区選出だった木村勉元衆院議員。
江東区は今月25日まで区議会が開会中で、25日には通常なら区長が出席しての本会議が予定されている。

