自民党安倍派の塩谷立座長は26日、党本部で開いた派閥総会で、25日の参院本会議の代表質問で同派幹部「5人組」の1人、世耕弘成参院幹事長が岸田文雄首相の発信力や政治姿勢に対し、異例の「ダメだし」をしたことについて、「苦言ではなく助言だ」と述べた。

塩谷氏は、岸田政権の支持率の低さや22日投開票の衆参2補選で1勝1敗に終わるなど、岸田政権に逆風が吹いていることを念頭に「世耕先生の総理に対するお話は、けして苦言ではなく助言であります」と指摘。「岸田総理を支える清和政策研究会としては、しっかり取り組んでもらいたいという思いで、国民に向かって正確な言葉や気持ちが伝わるように対策をやっていかないといけないということ(を伝えたの)だと思っている」と述べた。

塩谷氏はまた、23日に党本部で開かれた党税制調査会のインナー会合でも「同じように(岸田首相の)言葉に対する意見があった」ことを明かした。「そういう(党内の)思いがあるわけですから、言うべき時は言って、しっかり党として対応していかないといけない。それぞれの立場で厳しい意見を含め、発言をしてほしい」と、「苦言も辞さず」を呼びかけるひと幕もあった。

党幹部である世耕氏の首相に対する異例の「ダメだし」は、党内意見の「代弁」との認識をにじませた形になった。【中山知子】