ネット社会におけるプライバシーのあり方を考える超党派の議員連盟(プライバシー議連)が2日、発足し、国会内で設立総会が開かれた。
自民党の小泉進次郎元環境相ら与野党の代表者5人が共同代表に就き、自民党の小渕優子選対本部長、立憲民主党の泉健太代表が顧問に就任。総会には与野党の国会議員約30人が出席した。
自民党代表であいさつした進次郎氏は「子どもたち世代の健全な育成を考えた時、目立てばたたかれるのはどの世界でもあるかもしれないが、たたく中には、正当な『たたく』ことや批判もあれば、そこはプライバシーが、というところが混在している」と指摘。読売新聞社とLINE(ライン)が10月、ネット記事などでプライバシーにより配慮した対応を取ると共同で声明を発表したことなどを踏まえ「メディア側も動きだしてきたことに対し、政治側もしっかり向き合わないといけない」と、設立の目的を述べた。
「1人1人の人生をどうするかということを未来に向けて考えるには、超党派が適している。難しいが、大切なテーマ。多様な観点から議論を深めて前に進めたい」とも訴えた。
他党の代表からも「ネット社会の拡大を阻害することではなく、より健全な成長のためにプライバシー権を確立していくための議論をしたい」(公明党の岡本三成衆院議員)「政治としてなかなか取り組みづらいことを、看過してきた。託された使命は大きくしっかりした成果を積み上げたい」(立憲民主党の寺田学衆院議員)「健全なネット社会、言論空間をつくれるように汗をかきたい」(日本維新の会の藤田文武幹事長)「新しいネット社会における新しい基本的人権のあり方を議論できるのは大変意義深く、不可欠なこと」(国民民主党の玉木雄一郎代表)との発言が出た。
専門家の基調講演では、ネット社会においては一般の人もプライバシーをめぐる問題に巻き込まれる恐れがあることなどが問題提起された。議連は今後、議論を通じて、ネット社会で言論や表現の自由、プライベート権を守るための具体的な政策を提言、実現することを目指して活動するとしている。 【中山知子】

