大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏(54)が24日、フジテレビ系「ぽかぽか」(月~金曜午前11時50分)に出演。昨年7月に演説中に銃撃されて命を落とした安倍晋三元首相について言及した。

橋下氏は「○○っぽい」というイメージをゲストにぶつけながら進行する番組内コーナー「ぽいぽいトーク」に登場。「波風を立てる政治家」についてのトークの中で「反対の人がいるということは、政治を前に進めている。1億2000万人の国民がいて全員賛成、全員一致なんてあり得ないじゃないですか。だからなにかやれば社会課題、国の課題を解決しようと思ったら、絶対反対の声が出てくる。その反対の声が大きければ大きいほど『やってるな』って自分で納得していた」と打ち明けた。

橋下氏は知事時代に殺害予告を受けたことを念頭に安倍氏とのやり取りを回想。「亡くなられた安倍さんと、安倍さんが総理に返り咲く前に、新幹線でご一緒になった。ご挨拶に伺った時に『橋下さんね、命狙われているでしょ? それはね政治をやっている証しだから。僕ももう一度そういう政治をやろうと思っているんだ』と決意されて、2回目の総理をされた」。

続けて安倍氏について「本当に国論を二分するような問題をどんどん前に進めた。もちろん強烈な反対がありました。でも最後に、命を落とされたということで、ご遺族の方に申し訳ないですけど、安倍さんとしては本気の政治をされたんだなと思います。決して命を落としたことがいいということではないんだけど、でも何かやろうと思えば、必ず反対の声が出てくるのが政治だと思う」と話した。