大阪府の吉村洋文知事は1日、国会内で自民党の小泉進次郎元環境相と面会し、2025年大阪・関西万博でのライドシェア実現に向けた国のルールづくりへの後押しを要請した。進次郎氏はライドシェア推進派で知られ、先月、超党派の勉強会を立ち上げている。

吉村氏は「期間中は、2800万人が万博を訪れる。今より25%タクシーの需要が増えるが、タクシーの運転手は1万人減り、高齢化も進んでいる。都市部でも新しい移動の手段が必要だ」と、大阪府の交通事情を説明。府は万博期間中、観光客の交通手段や地域住民の足の確保を目的に、安全対策などを構築した上でのライドシェア制度実現を目指しており、「万博期間中は毎日が世界イベントになる。後押しをお願いしたい」「むしろ(国で)ルールにしてもらいたい。タクシーかライドシェアかではなく、共存できると思っているし、需要も広がる。方向性は完全に小泉さんを中心とする勉強会の皆さんと一致している」と訴えた。

これに対し、進次郎氏は「安全が担保されれば導入を認めるべきだと思う」と持論を示した上で「(万博会場には)空飛ぶ車も、自動運転もあるのに、ライドシェアがないのは滑稽だ。いろんな方の交通を妨げることがないよう、後押しをしていきたい」と応じた。

また「国の立場から、地域の古いしがらみにとらわれない、新しい挑戦をできる環境を築かないといけない。絶対やらないという地域が出てきたらやらなければいいが、やりたい自治体があったらそれを可能とするルール改正がなぜだめなのか」「仮に世界がライドシェアをやっていないとしても、日本には必要な選択肢だ。ありとあらゆる選択肢は増やすべきだ」とも訴えた。

大阪府では、万博期間中約2800万人が見込まれる交通需要拡大への対応の一環で、今年度中に「大阪・関西万博ライドシェア制度(仮称)」を策定する予定を進めている。【中山知子】