岸田文雄首相は31日、自身のX(旧ツイッター)を更新し「今年一年もお世話になりました。皆さん、良いお年をお迎えください」と投稿した。

さらに「PLAYBACK2023 岸田政権の1年間を振り返る」という首相官邸Xの特集を引用する形で、3月のウクライナ電撃訪問や5月の広島サミットと広島市の平和記念公園での記者会見、コロナ5類移行に伴うコロナ禍からの脱却やこども・子育て政策、東京電力福島第1原発事故からの復興過程など、今年取り組んだ施策についての歩みを、怒濤(どとう)の6連投(31日午後2時現在)で紹介した。

国民の関心が高い自民党の派閥パーティーをめぐる政治資金問題に対する対応など、「政治とカネ」への言及や記載はなかった。

岸田首相の内閣支持率はここにきて、最近の歴代内閣では見られなかったほどの急落を続けている。自民党の派閥パーティーをめぐる政治資金問題が拍車をかける形となって、今月は毎日新聞社の世論調査で16%、時事通信社の世論調査で17・1%と、「レッドゾーン」とされる10%台まで落ち込んだほか、ほかの報道各社の調査も軒並み「危険水域」の20%台になるなど、国民の支持や信頼は首相からどんどん離れつつある。