れいわ新選組共同代表の櫛渕万里衆院議員は7日、NHK「日曜討論」に出演し、山本太郎代表が能登半島地震の被災地に入っていることを報告し「国民の命に責任を持つ国会議員が現地に行くのは当然です」と訴えた。

「れいわ新選組では、山本太郎代表が現地入りしています。被災地の混乱を知ってほしい、あまりに政府の対応が後手後手で命がないがしろにされているという緊急要請が、災害対策の最前線にいるNPOから入ったからです」と、説明した。

「発生4日目に700人に対する1食の食糧がおにぎり1個という避難所もあった。政府の災害対応の現実を物語っている」と、被災者への対応が追いついていない現実にも触れた上で「総理も現地に行くべきです」と呼びかけた。

一方、岸田文雄首相が呼びかけて5日に行われた与野党党首会談に、れいわ新選組が出席できなかったことに言及。「与野党党首会談に、れいわ新選組には声がかかりませんでした。今は非常時です。平時のルールを踏襲して少数政党を排除するのは、与党のみならず野党にも危機感が感じられない」と指摘した。「総理が会見で、いまだに原発についてコメントしていないのは異常だ。地震のたびに国民を不安にさせる原発は廃止する。これが最大の災害対策です」とも訴えた。

政府や石川県は、救助や救援活動への支障を念頭に、国民に対して、能登半島方面への移動を控えるよう呼び掛けている。国会議員については5日の与野党党首会談で、各党所属国会議員の被災地視察については、当面自粛するとの申し合わせがなされた。こうした背景もあり、山本氏の被災地入りには批判の声も出ている。