自然食品などの宅配大手「オイシックス・ラ・大地」は16日までに公式サイトを更新し、同社の藤田和芳会長がX(旧ツイッター)の投稿の中で、東京電力福島第1原発からの処理水について「放射能汚染水」という不適切な表現を用いたとして、謝罪のコメントを発表した。

「2024年2月12日、当社会長の藤田和芳が、Xにて『放射能汚染水』という旨の不適切な発言をしたことで、当社のお客様や生産者様、株主の方々をはじめ、多くのみなさまに、多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまったことに対して深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」と謝罪。

「今回の藤田の発言内容は、当社の考えとは全く異なり、不必要な不安を煽り、根拠のない風評被害に発展する可能性があるものとして、極めて不適切で容認できるものではないと考えております」とした上で「本件に関しましては、本人に厳重注意を実施し、後日、懲罰委員会を開催し、処分について決定いたします」と、今後懲罰委員会による処分を行うことを明かした。 「改めて、この度はご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます」と、あらためておわびの言葉を記した。

藤田会長は投稿翌日の2月13日、Xに「昨日、『東京電力は、福島原発の放射能汚染水を流し始めた』という投稿をしましたが、『汚染水』という表現は風評被害を拡大する恐れがありますので、『処理水』に訂正いたします」と投稿した。しかし「もうオイシックスの信用失いましたよ。手遅れです」「発言には責任持って下さい」「汚染水のことは言うまでもないけど、今回の件でオイシックス・ラ・大地のスタンスがよくわかりました。そういう考えの人間がトップにいてるような会社の物は二度と買いません」など、ユーザーから厳しい批判のコメントが寄せられていた。