来月2日に韓国棋院へと移籍する囲碁の仲邑菫三段(14)が19日、国内最後の対局を終えた。第35期女流名人戦挑戦者決定リーグ戦(東京・市ケ谷「日本棋院」)で牛栄子扇興杯(24)を下し、国内最終戦を白星で飾った。「次に向けてよかったと思います」と、笑顔を見せた。

2019年(平31)4月、小学生を対象とした「英才特別採用推薦棋士」として、当時最年少記録となる10歳0カ月でデビューした。以来、通算164勝88敗。23年2月には史上最年少の13歳11カ月で、初タイトルとなる女流棋聖を獲得した。「タイトルを取れたのがうれしかった」と言う。今年1~2月の防衛戦3番勝負で敗れたが、タイトルを譲った上野梨紗女流棋聖(17)には、「次に当たったときは絶対勝ちたいと思います」と話した。

仲邑は昨年7月31日、「より高いレベル、環境で勉強することが今の自分に必要と思った」として、韓国への移籍希望届を日本棋院に提出。8月に日本棋院が承認し、韓国棋院へ客員棋士としての推薦状を送付した。10月に韓国棋院理事会が正式に承認し、これを受けた日本棋院が移籍を発表した。

「これからもっと厳しくなると思うし、もっと努力して強くなりたいと思います。韓国でランキング10位以内に入りたい。女流タイトルも取りたい。中国の甲級リーグ(プロサッカーリーグ「セリエA」「プレミアリーグ」のような世界でトップの囲碁リーグ)に出場できる棋士になりたい」。日本よりも競争の激しい韓国に活躍の場を移して、さらなる飛躍を目指す。