将棋の藤井聡太8冠(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)が23日午後7時54分からテレビ朝日系で放送された、人気長寿番組「『徹子の部屋』49年目突入SP」で同番組に初めて登場した。

トークの途中で、駒の持ち方の手つきを司会の黒柳徹子(90)に指導する場面があった。「どうやって持つのか」を問われ、藤井は「親指と中指で持ち上げ、途中で親指を人さし指に持ち替えて指します」とアドバイスした。

実際に将棋盤の上に並べられた初形から黒柳が王将を手にしたが、「そんなことできない。人さし指がどうしたらそこに行くかしら。行かない。あら、変だな。こうじゃないわよねぇ」などと戸惑う司会者に対し、すーっと飛車先の歩と、角道を開けるための歩で、2回実演して見せた。

苦戦する姿を見ながら、「私も5歳で将棋を始めた時はなかなかできなかったので、できるようになってうれしくなったのを覚えています」とフォローした。

最後に「プレゼントがあるんですけど」と黒柳が自分の髪の中に右手を入れ、「招き猫」を取り出した。後ろに「勝」、下に「徹子」と書かれていた。「いいことがあるんじゃないかなと」と手渡した。

8冠は両手で受け取ると、「ありがとうございます。対局の時も持って行きます」と笑顔を交えて丁寧に対応していた。