自民党安倍派に所属した橋本聖子元五輪相は14日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて開かれた参院政治倫理審査会(政倫審)に出席し、今回の問題をめぐり1度は議員辞職を考えたと明らかにした。

公明党の里見隆治議員の質問に答えた。

橋本氏は2022年までの5年間で、2057万円のパーティー券収入を報告書に記載していなかったことが分かっている。

橋本氏は、裏金が指摘された議員への処分や責任の取り方に関する質問に「1度は国会議員を辞めるべきと心に決めたこともあったが、多くの国民のみなさんの負託を得て議席を頂いた以上、国会議員としての役割を果たしていくべきという思いになり、今こうしたこの場に立たせていただいている」と述べた。

「清和会(安倍派)の問題において、不信を招いてしまった中での責任になる中に私がいたことを重く受け止めている。責任の取り方はしっかり、私なりに考えていかないといけないと思う」とも口にした。

一方、橋本氏は、キックバックの仕組みを認識した時期について「10年以上前からになるかと思う」と述べた。また、参院選の改選対象となっている議員に全額還流する参院安倍派の独自ルールについて、2019年に「販売ノルマがなく、還流資金が大きくなったことに驚いた秘書が報告に来た」と明かし、2019年に知ったことを明かした。

橋本氏は参院選の改選だった2019年のキックバック額が1566万円で、200万円台だった前後の額より、突出していた。