国際弁護士の清原博氏は22日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、ドジャース大谷翔平(29)の通訳を務める水原一平氏(39)を、違法なスポーツ賭博に関与したとして契約を解除した問題で、水原氏は当初の説明を一変させたことの影響について言及した。

水原氏はこの賭博で多額の借金をつくり、大谷の口座から胴元への送金が確認されたことが明らかになっている。額は少なくとも450万ドル(約6億7500万円)とされる中、水原氏は19日の米ESPNの取材に、大谷が自身の借金を肩代わりするために、大谷選手が自身のパソコンの端末にログインし、昨年の数カ月間、水原氏の立ち会いのもと、複数回の分割払いで送金を行ったと証言したが、20日になってこの証言を翻し、大谷の弁護士事務所は、大谷が水原氏の賭博や借金、払い戻しに関して何も知らなかったとして「巨額の窃盗被害にあった」と声明を出している。

清原氏は「水原さんがなぜ発言を変えたかは分からないが、変えたことでより重い罪に問われる可能性が高まった」と、発言を翻したことのリスクを指摘。「大谷選手が承諾して送金してくれたなら、そこには大谷選手へ(対する内容)の犯罪はないが、大谷選手に無断で銀行口座の金を送金したなら、横領罪という犯罪が成立する可能性がある」「横領罪は違法賭博罪よりかなり量刑が重く、より思い罪で処罰される可能性が出てきた」とも指摘。「(19日のESPN取材への)発言撤回は、水原さんには不利な状況になるのではないか」と説明した。

清原氏の解説に、プロ野球ヤクルトなどで活躍したタレント長島一茂(58)は「発言撤回するって、いろんな状況の中で自分の中でいろんな思いがあり、真実は僕には分からないが、本人の中で何とかしたいという思いもあったのかなという気もしますけど」と思いやるようなコメントをした上で「発言を撤回し、しかも1日だけで。不利になりますよね」と納得するように話した。