大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は24日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に出演し、ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平氏(39)の違法スポーツ賭博疑惑をめぐり水原氏の発言が当初から一変したことについて大谷本人の説明が必要との認識を示した。

この問題を取材してきた米ESPNによると、水原氏は大谷の銀行口座から少なくとも450万ドル(約6億7500万円)を送金したとみられている。水原氏は19日に米ESPNの取材に応じた際は、大谷が同氏の借金を肩代わりして返済したとする経緯を詳細に話したが、翌20日になって大谷の関与を全面否定し、前言を撤回。大谷の代理人は「大谷は大規模な窃盗の被害者」と主張している中で、なぜ水原氏の発言が変わったのかが、今回の問題で大きな焦点となっている。

橋下氏は「ギャンブルを禁止する理由はいろいろある。日本では、額に汗して働く勤労意欲を阻害するからだめというふうにいわれてきたが、世の中では公営ギャンブルや宝くじもあり、いろいろ広がってきている」と述べ「ただ、世界で共通していることが1点ある。絶対禁止、管理しなければいけない理由は、違法な者にお金を渡してしまうこと。反社会団体や反社会性のある人にお金を渡してしまうのは絶対にだめだというのは、ギャンブルを認めている国でも共通している」と指摘した。

また「今回の水原さんからの(胴元への)送金に関して、大谷さんが知っていたのかどうか」とした上で「気になるのは、これだけの金額をパソコンから入金するといっても、二段階認証やパスワードとか(セキュリティー上の確認をする過程)がある。本当に水原さんの一存でできたのかというところには、ちょっと疑問を持ってしまう」と私見を口にし、「だから、大谷さんの口から説明して欲しい」と主張。水原氏が通訳を解雇された後も沈黙を続けている大谷自身の説明が、欠かせないとの認識を示した。

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