政治アナリストの伊藤惇夫氏と、政治ジャーナリスト田崎史郎氏が27日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演。自民党の派閥パーティー裏金事件に絡んだ党の処分について解説した。

党は26日に岸田首相も出席して安倍派の塩谷立座長、下村博文元文科相に再度の聞き取り調査を行い、27日には西村康稔前経産相、世耕弘成前参院幹事長に実施するが、伊藤氏は「森(喜朗)元総理まで聞き取りの範囲を広げれば、本気だなと、みなさん思う」と話した。

一方、田崎氏は来月10日に国賓待遇で訪米する岸田首相の日程に触れながら「残された時間で、聞き取り調査の範囲を広げられるのか」と疑問を投げかけた。

4人には、党が重い処分をくだすことが予想されているが、ほかの安倍派幹部の高木毅元国対委員長、萩生田光一前政調会長、松野博一前官房長官には、4人よりも軽い処分となるのではないかとの見方も出ている。

コメンテーターでジャーナリストの鎌田靖氏は、「処分に焦点がいっている。何が起きてどうしてこうなったか説明してほしい」と述べ、弁護士の八代英輝氏は「処分が甘すぎる。(もし)離党勧告(の処分が出た)といって、国会議員の資格を失うわけではない。国民の納得は得られない」と述べた。

フリーアナウンサー伊藤聡子も「不記載をした人はみな同じ。キックバックされたお金をどう使ったも出てきていない」と指摘、そろって自民党の対応を批判していた。