日本将棋連盟会長の羽生善治九段(53)が28日までにX(旧ツイッター)を更新。4月1日から始まる、同連盟の将棋会館建設プロジェクト最終(第6)期クラウドファンディングへの支援を呼びかけた。今期の目標は1億円。Xの中で一部公開された返礼品の中には、藤井聡太8冠(竜王・名人・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)の特別大局観戦権や、ポケモンと藤井8冠のコラボグッズなどがある。「続々と楽しい企画をご用意しています。どうぞよろしくお願いします。」とつづった。

今年10月に創立100周年を迎え、東京・千駄ケ谷と大阪・高槻に新たな将棋会館の建設を目指している同連盟は、クラウドファンディングにより資金を調達している。昨年10月1日から12月24日まで行われた第5期は、藤井8冠対永瀬拓矢九段の対局生観戦(80万円)や、藤井8冠のファンミーティング(35万円)、羽生の特別指導対局権(300万円)など、人気を集めた返礼品は品切れが続出した。ほかにも藤井が描いた「パイナップル星人」のパーカーが人気を呼ぶなど、目標の1億円を大きく上回る3億円以上の資金を約9800人の支援者から募ることができた。

第6期の目標も1億円。すでに全体の目標金額である6億円は上回っているが、人件費や建設資材の高騰などで思わぬ出費も想定される。