囲碁のレジェンド女流棋士、杉内寿子八段が11日、東京・市ケ谷「日本棋院東京本院」で行われた第51期天元戦予選C、森田道博九段(53)戦で最年長対局記録を更新した。97歳1カ月5日での対局は、夫で2017年(平29)11月に亡くなった杉内雅男九段が記録した97歳13日を上回る。対局は惜しくも敗れて、史上最年長勝利はならなかったたが、「この日を迎えることができて、感無量でございます。これからも目の前の1局1局を大事にして参ります」とコメントした。

杉内八段は1927年3月6日生まれ。静岡県出身で42年に初段(プロ)。女流名人4期など、タイトルを通算10期獲得している。楠光子八段、故本田幸子八段は妹で、3姉妹でタイトル争いを繰り広げていた。