大阪府知事や大阪市長を務めた橋下徹氏は11日まで自身のX(旧ツイッター)を更新し、小池百合子都知事の元側近が、小池氏の学歴詐称疑惑について月刊誌「文芸春秋」で告白したことについて、言及したことについて「【かつての外部人材の批判的言説には要注意】」のタイトルで私見を投稿した。

小池氏のエジプト・カイロ大卒業をめぐる学歴問題については、2020年都知事選の前に浮上した。小池氏は、卒業証書を公開して疑惑を完全否定し、カイロ大側も小池氏が1976年に同大学を卒業したとの声明を出したことで沈静化し、その後再選出馬した都知事選でも圧勝した。今回、小池氏の3選出馬が取りざたされる7月の都知事選を前に、元環境省官僚で小池氏が特別顧問を務める「都民ファーストの会」事務総長を務めた元側近、小島敏郎氏があらためて「告発」し、波紋を広げている。

橋下氏は、小島氏のインタビュー動画の一部を盛り込んだ月刊文芸春秋の公式アカウントを引用しながら「【かつての外部人材の批判的言説には要注意】」と切り出し「事実は今後明らかになるだろうが、政治的な公平性の視点で見る必要もある。首長が外部人材を活用すると、その後両者が対立関係になることが多々ある。外部人材が自分の意見こそ絶対的に正しいと思い込み、それを採用しない首長を攻撃するのだ」と投稿した。

小島氏が築地市場の移転問題や神宮外苑再開発について小池氏と見解が対立していたと指摘し「外部人材の意見は視野が狭かったり、実現不可能な空論であることも多い。組織決定をしっかりと理解している官僚たちは、最後の決定に服する。しかし組織になじめず官僚を途中で辞めた外部人材は、最終決定にも我慢ができず決定権者に対する攻撃に走ることも多い」ともポスト。「少数の外部人材の見解が絶対的に正しいわけがない」ともつづった。 自身にも同様の経験があるとして「かつての外部人材の批判的言説には要注意」と繰り返した。