国際弁護士の清原博氏は15日、TBS系列「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に出演し、ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳で、銀行詐欺容疑で訴追された水原一平容疑者(39)の問題に言及した。
11日(現地時間)、米カリフォルニア州の司法省が水原容疑者の訴追を会見で発表。捜査結果を発表したマーティン・エストラーダ検事は、同容疑者が大谷の銀行口座に不正にアクセスし、合計1600万ドル(約24億円)以上を不正違法賭博の胴元に送金していたと指摘した。一方、大谷はこの問題を初めて知った先月20日、水原容疑者と遠征先ソウルのホテルの会議室で「最後の話し合い」をもったと、13日付のニューヨーク・タイムズ(電子版)が報道。報道によると、水原容疑者は大谷の口座から現金を盗んだことを告白し、大谷に借金を肩代わりしたことにしてほしいと頼んだものの、大谷はこの要望を拒否。開幕戦に来ていた代理人のネズ・バレロ氏をすぐに会議室に呼び、そこから事態が動き始めたとされている。
清原氏は「大谷選手は人の道を外さなかった」とした上で「ちゃんと拒否したことは良かった。万が一、肩代わりしたと口裏合わせをしていたら、かなりの大事だった」と大谷の対応について指摘した。
MC恵俊彰に「いちばん信頼していた人が(大谷を)裏切っていた」と指摘されると、清原氏は「『チーム大谷』の中に、日本語ができる人が水原容疑者以外にいたのだろうか。バレロ氏の事務所にはいなかったらしい」とした上で「バレロ氏は大谷選手と連絡を取りたくても、英語と日本語なのでどうしても水原容疑者を頼るしかない。水原容疑者が言っていることが、大谷選手の言っていることになってしまう」と、大谷と水原容疑者の深すぎた関係に言及。「そうなると(水原容疑者が)好きなようにコントロールできてしまう。バレロ氏の事務所に日本語ができる人がいて、直接会話できる状況が必要だったと思う」と指摘。チーム大谷に欠けた点があったのではないかとの認識を示した。