大阪府知事や大阪市長を務めた弁護士の橋下徹氏は21日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時半)に出演し、来年開催される2025年大阪・開催万博について「勉強したいと思う人に来てもらえばいい」と述べた。この日ゲスト出演した大阪府の吉村洋文知事に「こびなくてもいい」と語りかける場面もあった。

番組では、大阪・関西万博に関して、放送中に視聴者アンケートを行い「是非行きたい」27%、「見どころがあれば行きたい」23%、「行きたいと思わない」50%と、評価が真っ二つに割れる結果が出た。

吉村氏は「僕は、テレビを見ていらっしゃる方の50%の方が見どころがあれば行きたいと思っていただいているのは、今の段階では大きいと思う。これからより中身が具体的になってくる。単なるテーマパークではなく、社会課題を解決していこうということに力点がある。具体的なことが分かってくれば、行きたいと思わない50%の方に行きたいと思ってもらえるようこの1年間努力していきたい」と主張した。

これに対し、橋下氏は「僕はずっと推進してきた立場でもあり、全然十分だ。各種政党や政権の支持率よりはるかに高い。全然十分じゃないですか」と繰り返し、キャスターの松山俊行氏から「どんな人でも行きたがる万博になりそうと見ますか」と問われると「僕ね、そんなにこびなくてもいいと思う。吉村さんの立場では言えないと思うけど」と主張。「(万博は)社会課題の解決策、技術を見せる技術展。今、SGDsとか言っているが、世界各国が地球の課題を意識しどう解決するか、勉強したいと思う人に来てもらえればいい」「国会議員のみなさんがいろいろな課題解決策を話しているが、口で提案するのでなく、実際に課題解決策を出す場だ。そういう意識のある人に来てもらったらいいわけで、イベントだけを見たいという人には、来てもらわなくていい」とまで、言い切った。

キャスターの梅津弥英子アナウンサーは「その言い方は…」と口にしたが、橋下氏は「僕は無責任に言えますからね」と、応じた。