藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋王=21)が挑戦者の豊島将之九段(33)に先勝した、将棋の第82期名人戦7番勝負第2局が23日午前9時からの2日制で千葉県成田市「成田山新勝寺」で始まった。先手後手は事前にきまっており、豊島が先手で飛車先の歩を突いた。対する後手の藤井はいつものようにお茶をひと口含む「初手お茶」の後、やはり飛車先の歩を突いてスタート。相掛かりになり、午前中は29手まで進んだ。

正午になって1時間の昼食休憩に入った。豊島は「NARITAのとなりまち ハワイ名物 ポキ重」、藤井は「うなぎのタレで焼いた水郷錦爽鶏(きんそうどり)『焼き鳥定食』」を頼んだ。

ポキはご飯の上にアボカドや、しょう油ベースの調味料でつけ込んだマグロ、サーモンを乗せたハワイの名物料理。成田市にある成田空港からは日本全国だけでなく、世界各国につながるため、直行便が飛んでいるハワイも「隣町」ということらしい。国際色のある街を勝負メシに反映させた。

水郷錦爽鶏は、県内で育成されているブランド鶏肉の1種。肉質は柔らかく、良い歯ごたえがある。皮が薄く脂肪も少なく、独特の嫌なにおいが少ないという。こちらは、千葉県産の食材を生かした地産地消ならぬ、「千産千消」となっている。

【動画】藤井聡太名人は先手・豊島将之九段の第一手を見てゆっくりとお茶をひと口