NHKで19日午前9時から放送が予定されていた衆院予算委員会の集中審議は、自民党の派閥裏金事件をめぐり参考人招致が議決された旧安倍派の元会計責任者に対する聴取について与野党の協議が折り合わず、国会中継が始まらない異例の状態となっている。

NHKではこの日、午前9時から同11時54分、午後1時から同5時まで国会中継の放送予定となっているが、断続的に与野党協議が続いて予算委員会の審議が始まらないため、その間を国内外の土地をめぐる探訪番組や「名曲アルバム」、ラジオ体操のほか、伝説的教育番組「ピタゴラスイッチ」などの放送が続いた。

ニュースの前後などの節目で、政治部記者による状況解説が放送され、予算委員会が行われる衆院第1委員会室の模様も伝えられたが、平日の放送内容としては珍しい事態となっている。

午前中の審議は開催が見送られ、午後についても審議が始まらない状態が続いた。NHKは、代替番組の放送中も「『国会中継』は質疑が始まりしだいお伝えします」のテロップを記し続けた。SNS上には「国会劇場崩壊なのかな」「衆予算委 午前中に引き続きの状態」などのコメントが寄せられている。

旧安倍派の元会計責任者、松本淳一郎氏の参考人招致は衆院予算委員会で議決された。当初松本氏側は出席に慎重だったが、その後、20日に都内のホテルで非公開の形で応じる流れになっていた。ただ、松本氏側が聴取の進め方などに難色を示しているとして、野党側が反発。自民党側は立憲民主党側に、20日に予定されていた聴取の延期を要請するなど、混乱が続いている。

この日の集中審議のテーマの1つは、自民党派閥裏金事件や企業・団体献金のあり方だった。