将棋の第10期叡王戦本戦トーナメント準決勝、藤井聡太7冠(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)と糸谷哲郎八段(36)戦が25日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われ、後手の糸谷が藤井が下し、決勝へ進出した。糸谷は対藤井戦を8連敗でストップした。
振り駒で後手となった糸谷が横歩取りの戦型に誘導。横歩取りの別名は「空中戦」。飛車、角の大駒や桂馬が盤上を乱舞する派手な展開が醍醐味(だいごみ)だ。お互いの大駒が中央で飛び交い、激しい攻め合いとなった。終盤、糸谷は藤井に逆転の機会を与えず、押し切った。
終局後、糸谷は連敗ストップに「とりあえず、1勝できてよかった」と笑顔を見せた。
早指しとして知られる糸谷は序盤から慎重に時間を使って進めた。「序盤から想定と違う局面になったので、間違いやすい将棋なので、ちょっと時間を投入した」。
3月中に行われる伊藤匠(たくみ)叡王への挑戦者決定戦に「しっかり準備をして、自分の将棋を指すことができればと思う」と意気込んだ。

