藤井聡太名人(竜王・王位・王座・棋王・王将・棋聖=22)への挑戦権を争う、将棋の第83期A級順位戦最終9回戦の一斉対局が27日午前9時から静岡市「浮月楼」で始まった。在籍するトップ棋士10人がそれぞれの意地とプライドをかけて戦う、別名「将棋界の一番長い日」のスタートだ。

対局は、佐々木勇気八段(順位7位、4勝4敗)対佐藤天彦九段(順位6位、6勝2敗)、増田康宏八段(同10位、5勝3敗)対永瀬拓矢九段(同2位、5勝3敗)、千田翔太八段(同9位、4勝4敗)対豊島将之九段(同1位、3勝5敗)、渡辺明九段(同3位、4勝4敗)対菅井(同4位、3勝5敗)、中村太地八段(同8位、4勝4敗)対稲葉陽八段(同5位、2勝6敗=いずれも上が先手)の5局。

挑戦者争いは佐藤、永瀬、増田の3人に絞られている。過去名人3期保持経験があり、トップを走る佐藤がスンナリ勝てば、挑戦者獲得。負ければ、増田対永瀬戦の勝者とプレーオフとなる。逆に降級2人のうち、稲葉はすでに1クラス下のB級1組への陥落が確定している。もう1人は豊島、菅井、千田が候補で、勝ち負けによって決まる。同星で並んだ場合、順位が下の棋士が降級する。

順位戦は、名人を頂点としてその挑戦権を争うトップリーグのA級以下、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の5クラスで構成される。クラスの中に順位(相撲の番付のようなもの)があり、1年1期のリーグ戦で戦う。上位の成績を出せば昇級、逆に降級もある。同星で並んだ場合は順位が優先される。プロデビューした棋士は等しくC2からスタート。飛び級はなく、名人になるには最短でも5年かかる。

持ち時間各6時間。決着は同日深夜の見込み。