藤井聡太棋王(竜王・名人・王位・王座・王将・棋聖=22)に増田康宏八段(27)が挑戦する、将棋の第50期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第3局が2日、新潟市「新潟グランドホテル」で行われた。午前9時から始まった対局は、同一局面が4回出る千日手が成立。先手後手を入れ替えた指し直し局を後手の藤井が制し、シリーズ対戦成績を3勝0敗とし、3連覇を達成するとともに、区切りのタイトル戦通算100勝を達成した。タイトル戦初登場の増田は3連敗で敗退した。
タイトル戦での1勝が遠かった。増田は指し直し局では戦型を矢倉に組んだ。難解な中盤でねじり合いが続いたが、終盤は強手を連発。細い攻めで藤井玉に迫ったが、相手の反転攻勢に合い、最後は25手詰めで討ち取られた。
終局後、「雑な攻めになってしまった気がした」と悔やんだ。
増田も幼少期から大器の呼び声が高かったが、タイトル挑戦はなかった。棋王戦で初めてタイトル挑戦権を獲得した。タイトル初白星は挙げることができなかったが、収穫もあった。
「序盤から差をつけられて圧倒される展開は避けることができた気がする。中終盤あたりの競り合いでちょっと良い局面でも良くすることができなかった。そのあたりが力不足だった」
課題も見つかり、リベンジを誓った。

