自民党の西田昌司参院議員(66)が12日、国会内で行われた党参院議員総会で、石破茂首相の退陣を求めたことが分かった。

同総会は非公開で行われたが、関係者によると「今のままでは参院選を戦えない」という趣旨の発言をして、石破首相の退陣と、党総裁選の実施で新たなリーダーを選ぶことを求めたという。

総会終了後、西田氏は報道陣の取材に、昨年の衆院選で自民党が大敗を喫したことを念頭に「(石破首相に対する)国民の審判はもう出ている。その方(石破首相)がまた参院選の(党の)看板になるのは、あり得ない」と指摘。「総裁にふさわしい人をもう1度、選び直す手続きをしてほしい」と訴えた。

25年度予算案が成立した後に、総裁選を行うべきとの認識を示し「国民の信任を得るためにも、総裁の交代をしないといけないというのは、みんなが思っている」とも口にした。

西田氏は京都選挙区選出の当選3回で、旧安倍派に所属した。今夏に行われる参院選の改選組の1人。

石破首相に対しては、高額療養費制度をめぐり迷走の末の全面凍結方針を示したことに、野党だけでなく自民党内でも批判が出ている。この判断は、国会審議でも混乱を生じさせているが、首相の後手後手の対応をめぐり、ここまで明確な退陣要求が出たのは初めて。この先、本格的な「石破おろし」に発展するのかは不透明だが、石破首相への党内の不満のくすぶりが表面化した形だ。