日本将棋連盟は22日、女流タイトル戦の最高峰、白玲戦を通算5期獲得して永世称号「クイーン白玲」を獲得すれば、女流棋士とは制度の異なる棋士にする案を検討していることを明らかにした。

棋士になるにはプロ棋士養成機関「奨励会」を突破するか、プロ編入試験に合格するのが条件。これまで女性の棋士は誕生していない。5月の理事会で議案として通り、6月6日の棋士総会で過半数の賛成があれば、承認される。

現在、白玲を保持している西山朋佳女流3冠(29)は、あと2期獲得すれば、棋士の四段になれる。

羽生善治会長(54)は、「女流棋士のレベルは上がっている。門戸を広げるため、そういう構想を描いている」と説明した。

また8大タイトル(竜王・名人・叡王・王位・王座・棋王・王将・棋聖)戦の1つ、棋聖戦の優勝賞金が今期から4000万円に増額され、特別賞金1000万円と合わせて賞金総額5000万円となる。公表している優勝賞金の最高額は竜王戦の4400万円。棋聖戦は産経新聞社が主催し、不動産大手のヒューリックが特別協賛している。現在、藤井聡太7冠(22)が保持。25日には今期の挑戦者決定戦、永瀬拓矢九段(32)対杉本和陽五段(33)が行われる。

ヒューリックが主催する白玲戦の優勝賞金も、女流棋界最高の1500万円から4000万円に増額。特別賞金1000万円を含め、総額5000万円となる。

◆女流棋士と棋士編入試験5番勝負 里見(現姓福間)香奈が、2022年(令4)8~10月に女流棋士として初めて挑戦。1カ月に1回組まれた試験は3連敗で不合格となった。昨年9月から今年1月までは西山朋佳が挑戦し、初戦の高橋佑二郎四段に勝ったものの、山川泰熙四段と上野裕寿四段に連敗。あとがない状態で宮嶋健太四段に勝って第5局に望みをつないだが、柵木幹太四段(段位はいずれも対局当時)に敗れ、2勝3敗でやはり不合格となった。福間も西山も公式戦で棋士相手に、直近の成績で10勝以上かつ勝率6割5分以上という受験の条件を満たし、名乗りを上げていた。