今夏の参院選東京選挙区(改選6、任期3年の1議席と合わせ今回は7議席)に、国民民主党から立候補することを表明した元NHKアナウンサーの牛田茉友氏(39)は26日、東京都渋谷区で行われた党の演説会で、候補予定者として初めて街頭演説に立ち、“街頭デビュー”した。

古巣のNHKに近いJR原宿駅近くで、ともに東京選挙区に擁立された会社員の奥村祥大氏(31)と演説カーの上に立ち、マイクを握った牛田氏は「柄にもなく緊張しております」と苦笑い。「16年、アナウンサーとして社会のさまざまな課題に向き合ってきた。メディアの社会を動かす力をもちろん信じてやって来ましたが、ニュースで伝えるだけでは解決できない制度の壁や声なき声に触れてきました」と述べ、児童虐待やいじめの問題に関するニュース原稿を読んだ経験に触れて「悲しく、くやしさがあふれそうだった」と振り返った。

「伝えることだけでなく、変えることに関わりたいという思いが、今、ここに立っている原点です」とも訴えた。

牛田氏は過去にも選挙出馬情報が取りざたされたことがある。今回、なぜ国民民主党を選んだかにも触れ「『人づくりこそ、国づくり』を掲げ、孤独や孤立支援、ヤングケアラー支援など、今まであまり目が向けられてこなかった社会課題の議員立法を積極的に行っている。私もしっかり向き合い、声が届かない人の声を社会に届けたい」と意欲を示した。

また「スーパーに行くとお米が高い。5キロ4000円を超えている。もやしも高い」と生活者の視点も訴え、「年収103万円の壁」の178万円への引き上げやガソリン暫定税率廃止など党肝いりの政策にも触れつつ「国民のみなさまの声に耳を傾け、対決より解決を目指して頑張って参ります」と訴えた。

牛田氏に先立ち、奥村氏もあいさつ。昨年の衆院選東京28区に出馬しており「今回あらためて、東京都から挑戦させていただく。なんとかこの東京に国民民主党の旗を掲げたい」と述べ、支持を呼び掛けた。

東京選挙区では、自民党現職の武見敬三前厚労相(73)、立憲民主党現職の塩村文夏氏(46)、立憲民主党現職の奥村政佳氏(47)、公明党新人の川村雄大氏(40)、共産党現職の吉良佳子氏(42)、社民党新人の西美友加氏(53)が立候補を表明。石丸伸二・前広島県安芸高田市長が代表を務める地域政党「再生の道」は25日、会社員の吉田綾氏(40)の擁立を発表した。れいわ新選組も候補者擁立を調整しているほか、自民党も2人目の候補を調整を急いでいる。