国民民主党の玉木雄一郎代表は1日、参院選(3日公示、20日投開票)を前に国会内で日刊スポーツなどのインタビューに応じた。「我々にとっては、毎回毎回が、生き残りをかけた『生き残り戦』。前回(衆院選)は生き延びたが、今も毎日が正念場。今回もそういう思いで、私と榛葉(賀津也幹事長)を中心に全国を回りたい」と述べた。
国民民主は「手取りを増やす」と訴えた昨年の衆院選で、議席4倍増と躍進した。その後は、玉木氏の不倫報道や「えさ米」など問題視された発言が出たほか、直近では1度は参院選比例代表に公認を内定しながら、8年前の不倫疑惑をめぐる説明が不十分として党内の慎重論が強く、公認内定を見送った山尾志桜里元衆院議員をめぐる「山尾ショック」が党を直撃。最近政党支持率を上げる参政党と対照的に、国民民主は失速傾向となっている。
それでも玉木氏は、ゼロ議席から9議席を得た6月の東京都議選を「いろいろあったので厳しいという評価はいただいていたが、国民民主党の政策に対する期待は予想以上だった」と振り返った。「特に、現役世代から物価高騰をなんとかしてくれと。働いても税金と保険料ばかり持っていかれるという声は、あちこちで聞かせていただいた」とした上で「政策に対する期待は高いということであれば、原点回帰して、『103円の壁』の178万円への引き上げなど手取りを増やす経済政策を正面に掲げて、堂々と訴えていく。そして現役世代のみなさんの支持をしっかり獲得し、都議選の勢いをつなげていきたい」と、意欲を語った。
一方、失速の一因となった山尾氏はこの日、国民民主も新人2人を擁立する大激戦の東京選挙区への無所属出馬を電撃表明した。玉木氏は「どういう趣旨でやられるのか明らかではない」として、言及を避けた。山尾氏とはまだ、直接面会してはいないという。
参院選では、非改選5議席を合わせて、予算を伴う法案提出が可能な21議席以上を目指す。「目標値は高い。(今の)倍にしないといけないので、なかなか大変です」。一方で、都議選で歴史的大敗を喫した自民党も、物価高対策などをめぐって引き続き逆風下にあり、参院選の結果次第では、政権の枠組みに変化が生じる可能性もある。
玉木氏はかねて「(いつかは)総理大臣になりたい」と言い続けてきたが、この思いは「変わりません」とあらためて語った。「タイミングとか、どういう組みあわせでというのは、分かりませんし、神のみぞ知るみたいなもので。でも、公党の代表をしている以上、いつかは、この国のリーダーになりたいという思いは変わらない。それを期待してくれているからこそ、議員や、いっしょに活動してくれている仲間や党員、サポーターがいると思っている。期待に応えていきたいと思っている。いつかはね」と口にした。
最近、妻が地元の香川から持ち帰ったメダカを議員宿舎で飼い始めた。「うちは(榛葉氏のように)ヤギは飼えないので(笑い)。私はえさ係です」。昨年の衆院選以降、党の置かれた環境は、ジェットコースターのようにめまぐるしく変わってきた。そんな中、ほぼ休みなく全国を応援で回り、顔はすでに日焼けした玉木氏。メダカにえさを与えて泳ぐ様子を眺めるのが、最近の「マイブーム」という。【中山知子】

