国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、東京都内で報道陣の取材に応じ、石破茂首相が9日の参院選応援演説で、トランプ関税交渉について「国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか」と述べたことへの受け止めを問われ「選挙向けの国内向けの強い発言は、交渉を難しくしたり、国益を害する可能性がある。慎重に発言すべきではないか」と、苦言交じりに指摘した。
石破首相の発言は、トランプ米大統領が、日本に対する関税を25%とする方針を打ち出したことを受けたもの。玉木氏は「交渉は厳しくやるけれども、交渉の外では相手に対する敬意や尊敬の念を持って発信することが重要と思う」「まだ交渉中ですから」とも述べた。トランプ氏は8月1日以降、25%の関税を適用すると主張し、日本政府はそれまで交渉を続ける方針。
玉木氏は一方で「もし厳しいことを言うのであれば、3カ月連続で軍用機が緊急接近した中国に対して、言うべきではないかなと思います」とも主張した。東シナ海上空を飛行中の自衛隊機に、中国軍機が5月、6月に続き、今月9、10両日も至近距離まで接近したことに関して、中国側に今回と同様の強い表現で抗議すべきではないか、との認識を示した。
石破首相は9日、千葉県船橋市で参院選(20日投開票)千葉選挙区に立候補している自民党候補の応援演説の際に、米国との関税交渉に触れ「国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか。たとえ同盟国であっても私たちは言うべきことは正々堂々、言わなければならない。守るべきものは守る」などと訴えた。
この演説に対し「トランプ大統領に直接言うべき。選挙向けの内弁慶のくだらないパフォーマンスはやめるべき」(立憲民主党の小沢一郎衆院議員)など批判的な声が多く上がっており、波紋を広げている。

