政治資金問題など政界の動きにに詳しい岩井奉信・日大名誉教授は4日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演。自民党最高顧問を務める麻生太郎元首相が3日の麻生派会合で、総裁選前倒しを求める考えを表明した思惑について分析した。
麻生氏は3日に横浜市で開いた、自民党内で唯一現存する派閥、麻生派の会合で講演した際「私は、前倒しを要求する書面に署名し、提出する」と明言。「日本が再び決められない政治に戻らないよう力を尽くす」とも述べた。一方で派閥として一致した行動を取る考えはないとの認識も示し、1人1人が判断するようにも求めた。
岩井氏は、麻生氏の発言自身について「麻生さんが(前倒し是非をめぐり)態度をはっきりさせると、大きな流れができるだろうと。すなわち、この政局の主導権を握りたいというのがあると思う」と指摘した。
「今、自民党は派閥がなくなっていて、麻生派が動きだすと今回の動きの中核になれる。そういう思惑もあるだろうと思う」と述べた。
総裁選の前倒し実施となるかどうかの現在の見通しを問われると、岩井氏は「(所属議員の)半分の人が態度をはっきりさせていないところがあるが、ここ数日で、前倒しへの流れというのは、だんだん決まってきたかなと感じがあります」との見方を示した。
その上で「執行部の中でも、辞任(表明)というか、見切りをつけた人が出てきている。麻生さんがはっきり姿勢を示したとなると、(態度未定者が)これは前倒しだなあと思うと、雪崩を打ってその方向に動いていくということになるのではないか。だから、この2、3日がヤマになるといわれている」と指摘した。
自身が首相時代、石破首相から「麻生おろし」を迫られ、首相とは関係が悪い麻生氏の今回の態度表明をめぐっては、態度を決めかねている議員の判断にも影響を与えるとの見方がある。一方で、解消したはずの派閥による「石破おろし」が表面化することで、国民の批判が高まるのではないかと見る向きもある。

