藤井聡太王位(竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=23)が永瀬拓矢九段(33)の挑戦を受ける、将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦7番勝負第6局が10日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。9日午前9時からの2日制で始まった対局は、先手の藤井が永瀬を下し、シリーズ4勝2敗で防衛するとともに6連覇を達成した。同時にタイトル獲得を通算31期とし、渡辺明九段に並んで将棋界第4位となった。
藤井がうまくまとめた。永瀬の攻めをかわして反撃すると、一気に押し切った。1、2、4、5局に続いての角換わり。永瀬の研究手順にてこずりながらも、振り切った。3連勝の後、第4、第5局とたて続けに落とした。2日制7番勝負では初めての連敗だ。「内容が良くなかった」と反省すると、じっくりと腰を落として局面を読んで勝利をつかんだ。
前例のある形から離れた後にしっかり考えて指す姿勢は、3年前に静岡県牧之原市で行われた王位戦第5局がきっかけとなった。角換わりからの力戦型となり、豊島将之九段の挑戦を退けて防衛した。今回はその牧之原市で予定されていた対局が、5日に襲われた竜巻の甚大な被害のため、急きょ場所が変更されたが、その時と同様にうまく攻めをつなげた。
伊藤匠叡王に先勝した王座戦で防衛すれば、タイトル通算32期と将棋界4位に躍り出る。来月から始まる竜王戦で5連覇すれば、永世竜王の資格も得る。まだまだ話題は尽きない。

