藤井聡太王座(23)が同学年の伊藤匠叡王(23)の挑戦を受けて2勝2敗で迎えた、将棋の第73期王座戦5番勝負最終第5局が28日午前9時から甲府市「常磐ホテル」で始まった。最終局のため、先手後手は改めての振り駒で決める。と金が3枚出て、伊藤が先手、藤井が後手となった。

先手の伊藤は気息を整えて飛車先の歩を突いた。対する後手藤井はいつものようにお茶を一服口に含む「初手お茶」の後、やはり社先の歩を突いた。

今シリーズ、シンガポール(9月4日)での開幕局は藤井が制したものの、第2局(同18日、神戸市)と第3局(同30日、名古屋市)と伊藤が連勝。かど番に追い込まれた藤井が第4局(10月7日、神奈川県秦野市)で踏ん張り、決着は第5局へともつれ込んでいる。

この2人、昨年の叡王戦5番勝負でも同じ星取りで常磐ホテルでの最終第5局にもつれ込み、伊藤が制して初タイトルを獲得している。

藤井は同所で21年8月の叡王戦第2局でも豊島将之叡王(当時)に敗れている。タイトル戦では京都府と静岡県が8戦8勝、千葉県7戦7勝、栃木県5戦5勝など好相性の都道府県が多いなか、連敗は珍しい。嫌なデータを振り切って王座3連覇を達成するか注目だ。

持ち時間は各5時間。午後0時10分から1時までは昼食休憩、午後5時からは30分の夕食休憩となる。午後3時にはおやつが出される。決着は28日夜のみ込み。