東京都の小池百合子知事は7日の定例会見で、高市早苗首相の外交姿勢を評価する一方で、「なかなか日本を離れることができない」として、日本の総理大臣の働き方の現状について、提言を口にした。
小池氏は先月25日から今月3日にかけてエジプトなど中東5カ国に出張。世界から投資家や金融関係者が集まった国際会議などに出席し、エジプトの首都カイロ近郊ギザに、日本が建設を支援して正式開館した「大エジプト博物館」の祝賀式典にも参列した。
小池氏は、自身の外国訪問中に日本で行われた日米首脳会談などで、高市首相が存在感を示したことへの感想を問われ、「ご就任直後でしたけれど、大変な外交日程で素晴らしく日本のプレゼンスを強調する。そのような活動をされたということで、取り組みには大変喜んでいます」と述べ、高市首相の外交姿勢を評価した。
一方で、日本の首相の「働き方」に言及。「今も国会で審議が行われているわけですが、日本の総理や閣僚が国会で答弁をする機会や任務は、各国と比べて、がぜん多い。さまざまなな国際会議や、今回も『大エジプト博物館』の開会式典などは、総理が行ってもおかしくないといいますか…」と私見を示した。
自身が出席した大エジプト博物館の記念式典を念頭に「各国は、王族とか大臣、首相クラスがずらっと並ぶ。日本は今回、彬子女王がいらしてすごく存在感があったのですけれど、そういった機会を。日本国内だけで見ていると分からないかもしれませんが、世界はみんな、(首脳が世界各国を)ぶんぶんと飛び回っているのが現状。そこに(日本の首相が)いないと、プレゼンスはないということですね」と指摘した。
日本の首相や閣僚は、他国に比べて国会への出席頻度が多いことは以前から指摘されてきた。「国会改革」の一環で、与野党間で改善が協議されてきたが、変化の兆しは見えていないのが実情だ。
小池氏は「国会のあり方、わざわざ、副大臣を認証官(任免に天皇陛下の認証を必要とする職務)にしていたのも、そういったことも含めて国会のあり方としてそのようにしたわけですが、なかなか『国会軽視』だと言われて日本を離れることができないのは、大きな課題」とした上で、「それを乗り越えて、高市総理には海外でのプレゼンスも含めて、しっかりと日本を発信していただきたいと思います」と、今後への期待を示した。

