木原稔官房長官は11日午前の会見で、高市早苗首相が、現在行われている大相撲九州場所の千秋楽(23日)で優勝力士に内閣総理大臣杯を授与するか問われ、慎重な姿勢を示した。
英字紙記者からの質問に、木原氏は「直近では九州場所がございますが、千秋楽の対応は、現時点では何ら決まっているものではありません」と述べた。
その上で「高市総理は日本の相撲文化には、伝統文化を大切にしたいというご意向をお持ちだ。こうした総理のご意向を踏まえて、政府としてしかるべき対応をすることを検討している」とだけ述べた。
古来、相撲の土俵は、スポーツの舞台であると同時に、神聖な場所と信仰され、女性は土俵に上がれない「女人禁制」とされてきた。女性は、1872年(明治5)に解禁されるまで観戦も許されていなかった。
今回、高市首相が女性初の首相に就任したことを受け、時に首相本人が授与することもある内閣総理大臣杯の授与が実現するのか、関心が集まっている。
ただ過去には、1990年(平2)初場所の前に、森山真弓官房長官(当時)が内閣総理大臣杯の授与を希望したが、日本相撲協会は「土俵は女人禁制」を理由に断った。その後も、全国初の女性知事となった大阪府の太田房江知事(前参院議員)が、歴代同知事が春場所の優勝力士に直接渡してきた「大阪府知事賞」の土俵上での授与を要望したが、当時の時津風理事長が断った。2018年4月には、兵庫県宝塚市の中川智子市長(当時)が巡業の際に土俵上でのあいさつを希望したが、これも断られている。

