元朝日新聞記者で、キヤノン戦略研究所の上席研究員の峯村健司氏が19日、フジテレビ系「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)に出演。18日に行われた、外務省金井正彰アジア大洋州局長と中国外務省劉勁松アジア局長の局長級協議でのあるシーンに注目した。
高市早苗首相が衆院予算委員会で、台湾有事が集団的自衛権行使の対象となる「存立危機事態」になると答弁。中国側が猛反発し、両国の緊張関係が続いている。
長く中国を取材する峯村氏は、北京で行われた協議について「ズバリ、昨日の協議はうまくいったんですか?」と問われると、「全くいってないですね。というか中国外務省からすると、この写真を撮れたらもう終わりという感じ」と金井氏と劉氏のあるシーンに触れた。
モニターに映されたのは両氏が会話しながら歩く映像で、金井氏が視線を落としながら通訳の言葉に耳を傾けていたのに対し、劉氏はポケットに手を突っ込んだままだった。峯村氏は「私の知人の中国の方からこの動画がたくさん送られてきた。『ほら見ろ、我々の勝利だ!』という形で。中国の人は盛り上がっている」と中国国内の反応を説明。「金井局長は謝っているわけではないのですが、このシーンをバシッと(カメラに)抜いて、『日本が謝罪に来た』と。『我々はしっかり言うことを言って、指導してやったんだ』と。上から目線」と意図を指摘した。
また、そのシーンをメディアに撮影させることが中国側の大きな目的だったとも語り、撮影場所について「外務省の敷地の中なんです。こんなところ普通は自由に撮れませんし、国営メディアにガンガンこれを流しているということを考えると、いわゆるやらせじゃないですけど、撮らせるためにやって」と私見。協議後、劉氏がメディア取材に応じたことも珍しいといい「あんなのも違和感しかないですね」と話した。

