競技人口の減少も指摘される野球のさらなる普及と振興を通じ、青少年の健全育成や地域活性化などを目指す超党派の「野球の未来を考える議員連盟」は2日、国会内で設立総会を開き、高校野球経験者など122人の国会議員が出席した。

巨人などで活躍した自民党の石井浩郎参院議員と、ヤクルトで活躍した日本維新の会の青島健太参院議員が共同代表に就任。一般財団法人「球心会」代表を務める日本野球界のレジェンド、ソフトバンクの王貞治球団会長に今春、連携を依頼したことから、議連設立への動きが本格化した。

設立総会に来賓として出席した王会長は「ぜひいっしょにやろうと、力強い言葉をいただいた。先生方との話し合いがあれば、もっと幅広い形で活動ができるのではないかと、快く受けさせていただいた。野球界は横のつながりが少なく、大変心強い」と述べ、「野球は団体競技で、出ている選手は必ずヒーローになれる。他の競技にはちょっとなく、日本人にも合っていると思う」などと野球の魅力を訴えた。

東京・開成高の硬式野球部出身の岸田文雄元首相や、小泉進次郎防衛相や立憲民主党の泉健太前代表ら、元高校球児の国会議員も多く出席。議連の幹事長に就任した進次郎氏は、近年の野球人口の減少に触れながら、「野球が好きだという前に、きっかけづくりを幅広く展開することが、野球人口を増やす意味でも大事だと思う」とした上で、自身が携わる超党派の「落語議連」を引き合いに、「横のつながりが少ないのは、落語も同じ」と主張。「落語の各団体の横断的なつながりを、議連を通じて少しでもできないかと思ったのが、落語議連をつくったきっかけ。こういう思いを、野球議連でも形にできるようにいっしょになって取り組ませていただきたい」と、旧知の関係でもある王会長に語りかけた。

青島氏によると、来年3月に予定されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を念頭に、来年召集される通常国会から議連の活動を本格化させる方針。機会が整えば、少年野球チームなどとの試合といった実戦を通じた普及活動も、視野に入れているという。