元NHKのフリーアナウンサー膳場貴子は7日、MCを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演。政府が、結婚に伴って改姓した人の旧姓使用を法制化する関連法案を、来年の通常国会に提出する方向で検討に入ったことについて、「通称使用の拡大を法制化すれば、選択的夫婦別姓に対しては大きなブレーキになると思う」と、疑問視した。
コメンテーターの「『選択的』なのに、なぜ選択的夫婦別姓さえも実現できないのかということに尽きる」というコメントに、「おっしゃる通りと思います」と同意する場面もあった。
旧姓の通称使用拡大の法制化は、高市早苗首相の長年の持論で、日本維新の会との連立合意書にも来年の通常国会に提出し成立を目指す旨が記されている。自民党内では選択的夫婦別姓について推進、慎重で意見が割れており、選択的夫婦別姓の議論とは切り離す考えだ。立憲民主党は、本庄知史政調会長が3日の会見で「別姓を認めないということですから、選択肢は減るということ」と指摘するなど、反発を強めている。
番組では、政権幹部の話として「選択的夫婦別姓とは切り離した議論をしている」というコメントを紹介したが、これを受けた膳場は「切り離したと言いますが、通称使用の拡大を法制化すれば、選択的夫婦別姓に対しては大きなブレーキになるかと思う」と、疑問を呈した。
これに対し、ジャーナリストの元村有希子氏が「その通りで、切り離して考えられない問題。高市さんの個人的な信念と、高市さん的な思想を持っている支持者の人たちへの忖度(そんたく)ということで、見ていてどうかなという感じを持っている」とコメント。また、ピースボート共同代表の畠山澄子氏が「旧姓使用の方が面倒だと思うし、実際に多くの人がこれまで不便や不利益を訴えてきた。国内的に通称使用を拡大しても、国際的に通用しない場面はたくさんあると思う。なぜ煩雑な仕組みに固執してわざわざ、拡大しようとするのかが解せない。財界も求めていて、8割が賛成という統計もある中で、『選択的』なのに、なぜ選択的夫婦別姓さえも実現できないのかと。それに尽きると思います」と述べると、膳場は、「おっしゃる通りかと思います」と応じた。

