海上自衛隊の元海将、香田洋二氏が10日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に生出演。
中国のレーダー照射に対する海上自衛隊の対応力について「挑発に乗らず、淡々と任務をこなせる」と語った。
沖縄周辺の太平洋上空で中国軍のJ15戦闘機が航空自衛隊のF15戦闘機に2回にわたり断続的にレーダー照射した問題で、1回目は50キロ程度、2回目は百数十キロ離れた距離から照射したとみられることが9日、報じられている。防衛省は互いに目視できない距離だったと説明し、詳しい位置関係は明らかにしていない。同省は引き続き、中国側の意図を分析している。
一方、中国国営中央テレビ系の交流サイト(SNS)アカウントは9日、「中国側も日本機のレーダーを感知していた」と報じた。
防衛省によると、J15は空母「遼寧」の艦載機で、6日午後に発着訓練を開始。対領空侵犯措置として、空自のF15が緊急発進(スクランブル)した。照射は午後4時32分ごろから35分ごろと、午後6時37分ごろから午後7時8分ごろ、断続的に発生した。
戦闘機のレーダーは周囲の捜索と、ミサイルなどの火器管制の役割を兼ねている。関係者によると、今回の照射の目的は明確には分かっていないが、J15搭載のミサイルの性能によっては、1回目、2回目ともに射程圏内だった可能性がある。小泉進次郎防衛相は9日の閣議後記者会見で「断続的な照射を対領空侵犯措置中の自衛隊機に行うことは危険な行為だ」と述べた。一方、中国側は自衛隊機が訓練を妨害したなどと主張した。
香田氏は「相手の国に何と言われても挑発に乗らず、淡々と任務をこなしていく」と話し「日本の国民の方に理解していただきたいのは、日本の防空とか日本を守る規則というのは、世界で一番厳しい。相手の挑発行為にこたえるのは絶対にダメ。これは他の国はやってくる。日本は憲法9条の中で武力による挑発を禁じている。それに絶対に抵触しないように。我々がなぜプロになっていくかというと、憲法9条をきちっと守れるからなんです」と話した。
さらに「淡々と任務をするというのは簡単な話なんですが、その裏に世界で一番厳しい規則で、相手を挑発しない、相手を威嚇しない。その中で主権を守れているプロなんだということを国民のみなさんに分かっていただきたい」と話し、中国との緊張状態について「長引くんでしょうけど、そのうち糸口が見つかるんじゃないかなと思います」と語った。

