参政党は25日、国会内で開いた記者会見で、元自民党国会議員2人の党スタッフとしての入党を発表した。自民党幹事長を務めた中川秀直氏の次男、中川俊直元衆院議員(55)と、元自衛官の宇都隆史元参院議員(51)で、ポストは政調会長補佐。同党に元自民党の国会議員がスタッフとして入党するのは、豊田真由子元衆院議員、和田政宗元参院議員に次いで4人目。

中川氏は衆院議員を2期務めたが、17年に女性問題が発覚。自民党を離党し同年の衆院選出馬は断念した。21年の衆院選では自民党時代の地元、衆院広島4区に無所属で立候補し落選。過去のさまざまな問題を念頭に「一敗地にまみれる大失敗をして政治の世界には関わらずに卒業しようと思い、日々の生活を送っていた」とした上で、議員でない期間は、時給1500円のバイトや、舞台俳優として活動していたことも明かした。

「生活のために食べていかないといけないということで、2年あまり物流業界で時給1500円でアルバイトをさせていただいたりとか、趣味の延長線でもありますが、人生に潤いを与えようということで舞台役者として日々活動させていただいていました」と紹介。「バイトの後、バイトのの仲間たちと居酒屋でなく、例えば、コンビニに行ってイートインスペーズでビールをのんだり、若い演者の方が将来に夢を持って、日々の生活は建設業などの非正規で働く姿を拝見させて頂いた。いま最高税収なのに、なぜちょこちょこ増税するんだ、非正規ばかり増えているのに大手企業は過去最高益なのか、と思いをもってまいりました」と生活ぶりを語った。

その上で「今回お誘いいただき、多くのことを思い悩んだ。神谷代表の情熱も心からひびいたし、草の根の政治が必要と思い、(国政から)卒業した気持ちでいっぱいだったが、再度立ち上がらせていただいた。末席に加わらせていただき微力ですが、力を尽くしたい。神谷さんは、人たらしなんですよ。この人を本当に男にしたいと思った」などと意欲を語った。

一方、父の秀直氏からは今も反対を受けているとし、「20日くらい口をきいてもらえていないが、仕事で頑張っていけば理解してくれるのではないか」と述べた。

元自衛官で、2022年参院選で落選した宇都氏は、この間、民間シンクタンクのアナリストで活動した。

2人に先がける形で参政党に入党した豊田氏は、「頼もしい布陣になった」と語った。神谷宗幣代表は、自身から勧誘したことを明かした上で、「ネットでもすぐ騒がれるかもしれないが、私からこっちは、全員が元自民党。『第2自民党じゃないか』とやゆされるかもしれないが、自民党ができないことを新たな政党でやっていこうという趣旨だ」と強調。中川氏について「当時いろいろ問題があり党内にもいろんな意見があった」と認めた上で、「わが党には経験値のある方、現場を動かせる方が必要。新人が多く、他党とわたりあえるのに力不足と痛感しており、そういうところをみなさんに切々と訴え、新たに2人に加わっていただいた」と説明した。

同党では、選挙に立候補するのに党員の同意が必要なため、2人とも今後の選挙への立候補の予定はないとして「議員バッジがあろうとなかろうと仕事をしていただき、アドバイスや提言をしてほしい」と訴えた。2人の入党は今月22日付。