お正月の初売り、福袋商戦から、百貨店はバレンタインモードにシフトする。高島屋は8日、バレンタイン催事「アムール・デュ・ショコラ」の内覧会を都内で開催した。東京・日本橋や新宿、大阪、京都など全国11店舗の店頭で100以上、オンラインストアで最大400以上のブランドが集結する、「ショコラの祭典」だ。

日本初上陸の海外ブランド、ショコラと柑橘(かんきつ)のマリアージュ、個包装で1つから買えるという「選べる楽しさ」と「プチプライス」とともに、今回は「ノンカカオ素材の代替チョコ」が初登場した。有名ブランドやトップ・パティシエが取り入れ、商品化した。

世界的な異常気象が続いて、カカオの生産量は減少している。供給不足と需要過多で価格も高騰している。キャロブ(イナゴマメ)、エンドウ豆、植物油脂などを原料にしたミルクチョコの新素材として今年誕生した「アノザM」を使用。業務用チョコを製造する不二製油(本社・大阪府泉佐野市)が開発した。ミルクチョコと遜色のない香ばしいコクやきれいな口溶けを特徴としている。

同社では25年ほど前から「カカオ危機」を想定。開発テーマとして準備してきた。特に2年前ぐらいからは本腰を入れて取り組み、昨年の大阪・関西万博の会場でサンプリングとして配布もした。「味が大きな関門でした。新たなおいしさの実現ができました。代替を使える態勢は整えておきたい」(チョコレート開発部第一課・石渡暁之課長)。

年に1度、チョコの売り上げが一気に上がるシーズンは、買い物と食べることを楽しみながら社会情勢を見つめる機会になっている。

高島屋のこの催事はオンラインで先行開催中。関東の店舗では21日から、関西では17日から順次スタートする。