医師の木村知氏が6日夜、X(旧ツイッター)を更新。高市早苗首相(自民党総裁)が1日のNHK「日曜討論」をドタキャンした原因とされる「手首を痛めた」などの説明などについて、医学的見地から“公開質問”をした。
高市首相は1日、「日曜討論」放送後に自身のXを更新し「実は、ここ数日の遊説会場で、熱烈に支援してくださる方々と握手した際、手を強く引っ張られて痛めてしまいました。関節リウマチの持病がありまして、手が腫れてしまいました。急遽医務官の方に来ていただき、お薬を塗っていただき、しっかりテーピングもしていただきました」と説明し、1日の岐阜、愛知での遊説は予定通りこなした。Xなどネット上などでは、高市首相の体を気遣う声がある一方、番組はドタキャンしたが直後に遠方の遊説は行ったという判断などに対し、さまざまな論議が起きていた。
また政府高官が4日、首相の番組欠席は、木原稔官房長官の判断だったと記者団に説明したことが報道各社で報じられた。政府高官の説明では、高市首相は出演の意向を示したが、木原氏が1日朝、医務官による治療を受けさせるため出演をキャンセルさせ、代理出演した田村憲久政調会長代行にも木原氏が事前に依頼していたとされている。
木村氏は、高市氏が1日に投稿した当該ポストを添付。「高市早苗様 お疲れ様でございます。高市様の以下ポストを拙稿に引用させていただき、木原官房長官によるご説明との整合性等、医学的見地から検証させていただきました。その上で、お忙しいところ大変恐縮ですが、以下の点につきご説明いただければ幸いです」と書き出した。
その上で「・官房長官によれば右手の指2本が曲がってしまったとのことですが、医務官はその指を診察してもレントゲン検査は選挙後でよいと仰ったのでしょうか ・消炎剤の塗布とテーピングがおこなわれた後、医務官から患部は安静かつ冷やさないこととの指示はあったのでしょうか」と質問。
「医師としての私は当然ながら、拙稿を読まれた有権者の間でも、高市様のこのポストと官房長官の説明、実際になされた医務官の診療・処置における矛盾と齟齬に、疑念が湧き上がってきております。もし高市様、官房長官のご説明が真実であれば、対応された医務官の医療行為は、医師の常識およびわが国の世界に誇る医療水準を鑑みても、極めて低レベルと言わざるを得ません。対応された医務官の名誉、さらにはわが国の医療水準の名誉のためにも、もしこれまでの高市様、官房長官のご説明が『間違っていた』のであれば、投開票日までに、誠実かつ明快なご説明をいただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます」と記し、自身が「プレジデントオンライン」で書いた、「高市首相『手痛ドタキャン騒動』を現役医師が時系列検証…プロが『あのテーピング』に抱いた強烈な違和感」というタイトルの、当該ドタキャン騒動を医学的知見から詳細に検証した記事のリンクを添付した。
木村氏は「大往生の作法 在宅医だからわかった人生最終コーナーの歩き方」などの著書がある。

